明けましておめでとうございます!新年早々、 Geolonia が関わっている Charites というデジタル地図をスタイリングするツールの新リリースが出たことをお知らせしています。
約1年半前、 Geolonia が Charites を国連ベクトルタイルツールキット(UNVT)プロジェクトに寄贈しました。そこから、UNVTのコミュニティーの力と合わせて様々な新機能や改善が取り組むことができました。
その中から、主な機能改善を説明します。すべてのリリースについては、 GitHub で詳しく確認できます。
@mapbox/spritezero
の依存を解除v0.2.0 から取り組み、v0.4.0 に改善されました。
まずは、 @mapbox/spritezero
の役割と、依存を解除に至った経緯を説明します。
Charites は Mapbox Style Specification の JSON だけではなく、デジタル地図のスタイリング全般のツールという立ち位置です。地図上に描くアイコンや標識の画像などはもちろん対象となります。このアイコンや画像は、スプライト形式で読み込まれ、表示されます。
一般的の地図スタイリングのワークフローでは、 @mapbox/spritezero
というツールを使ってスプライトシートを作りますが、 @mapbox/spritezero
のいうライブラリの依存があります。
課題としては、 @mapbox/spritezero
が他の Mapbox オープンソースプロジェクトと同様に、メンテナンスや注力がほぼゼロに近い状態になってきて、新しい nodejs のバージョンやアーキテクチャ(例えば Apple Silicon の ARM プロセサー)と互換性がなかったため、インストール及び使用ができませんでした。
そのため、UNVTのメンバーの @smellman が @unvt/sprite-one というツールを公開し、 Charites v0.2.0 で使えるようにしました。
おかげさまで、機能改善が楽になりました。今までスプライトシートを作るためにSVGが必要だったのですが、 Charites v0.4.0 で @unvt/sprite-one
の機能改善 が取り組まれて、PNGのアイコンも使えるようになりました。
また、スプライトシート関係が開発しやすくなることにより、地図スタイリングの作業中に動的にスプライトを更新されるようになりました。
今年も、去年と同様に Charites の開発を続けたいと思っています。 Geolonia では標準地図スタイルを基本的に Charites を利用し、世界規模の地図スタイルから限られているスタイルまで、幅広く、効率よく開発しています。